「自分でやりたい!」と自我が芽生え、人とのコミュニケーションにも関心が高まる2歳児。絵本の読み聞かせによって想像力や好奇心が育まれ、子どもたちの成長をサポートできれば嬉しいですよね。
そこで今回は、2歳児におすすめの絵本を4冊セレクトしました。絵本を選ぶポイントや、盛り上がる読み方・子どもたちの反応もご紹介しますので、保育園での読み聞かせにぜひ役立ててくださいね。
2歳児におすすめの絵本
2歳児におすすめの絵本は、3つのポイントを押さえて選ぶとよいでしょう。
- 子どもの好きなテーマ
- わかりやすい言葉・ストーリー
- 共感できる
まずは、「動物」「食べ物」「外遊び」といった子どもたちが関心のあるテーマを選び、絵本に興味を持ってもらいましょう。
そして、リズムのよい言葉や予想がつく展開の絵本は、ストーリーを楽しむ練習に最適です。さらに、登場人物が自分と同じように「イヤだ!」「自分でやりたい」といった行動や気持ちを表していると、絵本に親しみを持ってくれます。
それでは、これらのポイントを踏まえたおすすめの4冊をご紹介します。
【ストーリーを楽しむ第一歩】ぞうくんのさんぽ
出典:『ぞうくんのさんぽ』
シンプルでわかりやすい展開が、ストーリーを楽しむための導入絵本に最適な一冊です。
ぞうくんの背中の上に仲間たちが積み上がっていく様子と、そのたびに少しずつ重そうにするぞうくんの反応から、子どもたちも「倒れてしまうかも?」とハラハラ。そして、予想通り派手に倒れて池に落ちてしまう展開に、「やっぱり!」と笑顔を見せてくれるでしょう。
池に落ちるシーンの「うわーっ」「どっぼーん」を、子どもたち全員で声を合わせるとさらに盛り上がりそうです。そのあとの池の中でポカーンとしているシーンでは、一旦静かに落ち着かせてから読み進めると絵本の緩急を楽しめるでしょう。
【怖いけど好き!】ねないこだれだ
出典:『ねないこだれだ』
独創的な貼り絵で多数の絵本を生み出している、せなけいこさんの代表作です。
2歳児にとって「おばけ」は、怖いもの見たさがくすぐられる存在。この本に登場するおばけは決してかわいらしい姿ではないのに、なぜか子どもたちの心を惹きつけます。さらに、登場する女の子の「夜遅くまで起きていたい」気持ちにも共感できるでしょう。
保育園でも、お昼寝前の読み聞かせとして実際に活用されています。子どもたちの様子を見つつ、トーンを落として少し怖がらせるような声で読んでみると、神妙な顔つきで聞き入ってくれるでしょう。そのあとのお昼寝では、おばけに連れていかれないように早めにお布団に入ってくれますよ。
【共感して楽しめる】ノンタンぶらんこのせて
出典:『ノンタンぶらんこのせて』
世代を超えて愛され続けているノンタンシリーズのなかでも、特におすすめなのがこちらです。
ぶらんこを独り占めする、10まで数えられないのをごまかすといったノンタンの姿は、まだまだ成長途中の2歳児の姿と重なる部分があります。子どもたちは、そんなノンタンに普段の自分やお友達の姿を重ね合わせて、共感や批判の気持ちを抱くでしょう。
また、絵本に出てくる数え歌にメロディーをつけて読んであげると、10まで数える手助けになるかもしれませんね。そして、「10まで数えたら交代」と譲り合うマナーが、子どもたちに自然と浸透していくでしょう。
さらに子どもたちの関心を引くには、出てくる仲間たちの声色を変えたり、場面ごとに抑揚をつけたりと工夫してください。
【参加できる絵本】ぜったいにおしちゃダメ?ラリーとどうぶつ
出典:『ぜったいにおしちゃダメ?ラリーとどうぶつ』
いたずら好きなモンスター「ラリー」が登場する「ぜったいにおしちゃダメ?」シリーズは、普通の絵本とは一味違う参加型の絵本です。
絵本に描かれている大きなボタンを「ぜったいにおしてはダメ」と何度も念押しされるのですが、ダメと言われるほどやってみたくなるのが子ども心ですよね。
絵本を読み進めると、ラリーから「ボタンを押して」「絵本を振って」と頼まれます。「押してもいいかな?大丈夫かな⁉」と、子どもたちの反応をうかがいながら進めると興奮が高まるでしょう。
「おさるのマネ」が求められる場面では、子どもたちと一緒に思い切り「ウキキー」とおさるのポーズを取りましょう。大盛り上がり間違いなしですよ。
まとめ
2歳児におすすめの絵本を選ぶ時には、食べ物や動物など子どもの好きなテーマ・わかりやすいストーリー・登場人物に共感できるといった3つのポイントを押さえておきましょう。場面に合わせて声色を変えたり、一緒に声を合わせたりと、子どもたちの気を引く工夫を凝らしてくださいね。
Q.抑揚をつけるのが苦手です
A.まずはゆっくりハキハキと読むのが一番大切です。読み手も絵本を楽しんでいたら自然と感情が声に表れてくるはずですよ。
Q.子どもたちがほかのことに気を取られてしまいます
A.周囲が騒がしかったり人や物の動きが見えたりすると、気が散ってしまいます。視界に気になるものが入らないよう、環境を整えてみましょう。



