熱性けいれん―その名前を聞いただけでドキッとする保育士さんも多いのではないでしょうか?突然の熱性けいれんに直面したとき、冷静に対応できるか不安に思う保育士さんもいるかもしれません。本記事では、具体的な対処法の手順をお伝えし、大切な子どもの命を守るために保育士として知っておくべき情報をお届けします。
熱性けいれんとは?

特徴
熱性けいれんとは乳幼児に比較的よく見られ、子どもが急な発熱により意識障害やけいれんを引き起こす病気です。熱性けいれんの特徴をまとめました。
保育施設等で発生した事故による救急搬送人員と子どもの疾病名(札幌市)
| 年 | 軽症 | 中等症 | 総計 |
| 2019 | 73 | 23 | 96 |
| 2020 | 56 | 8 | 64 |
| 2021 | 56 | 17 | 73 |
| 2022 | 103 | 17 | 120 |
| 2023 | 132 | 27 | 159 |
| 合計 | 420 | 92 | 512 |
| 疾病名 | 経症 | 中等症 | 合計 |
| 熱性けいれん | 148 | 33 | 181 |
| 頭部外傷 | 82 | 1 | 83 |
| 感染症 | 38 | 12 | 50 |
| てんかん | 16 | 10 | 26 |
| アナフィラキシー | 10 | 5 | 15 |
上記のデータは、札幌市の幼稚園や保育園などで発生した事故による救急搬送件数と、搬送時の主な疾病名を示しています。特に注目すべきは、熱性けいれんの件数が突出して多いことです。熱性けいれんは突然発生するため、冷静で適切な初期対応が子どもの安全につながります。保育士として正しい知識を持ち、万が一に備えておくことが不可欠です。
発生時の対応
対応手順
熱性けいれんが起こった場合、最優先は子どもの安全確保です。以下の手順を参考に、具体的な対応方法を決めましょう。
- 手順1時刻の確認
- 手順2安全確保
- 手順3観察と記録
- 手順4救急車の要請
NG行動

熱性けいれん時に以下の行動は避けてください。
※ただちに救急車を呼ぶケース
5分間を超えるけいれんは自然に止まる可能性が低く、けいれん発生時に救急隊を呼ぶまで5分間待つ、という意味ではありません。特に以下のケースの場合は直ちに救急隊に通報しましょう。
【保護者への連絡】事前に緊急時の対応を伝えておく
けいれん発生時は急いで対応する必要がありますが、すぐに保護者に連絡がつくとは限りません。保護者には、けいれい時には優先的に救急隊に連絡することをあらかじめ同意を得ておきましょう。「家族に連絡がとれなかった」「家族の判断を待っていた」などの理由で、救急隊への連絡や対応が遅れることは決してあってはなりません。
まとめ
子どもたちの安全を守るためには、日ごろから正しい知識と冷静に対応する力を養うことが大切です。熱性けいれんへの正しい理解が、緊急時に落ち着いた行動につながります。保育士としての役割をしっかり果たせるよう、日々の努力を大切にしていきましょう。
よくある質問

- Qけいれんが止まったと判断するのは難しいですよね?
- A
目を閉じて、体や手足に力が入っていないのなら通常のけいれんは止まったと判断します。
目が開いているのに反応がない、目が寄り続けている、体に力が入っている場合は注意が必要です。
- Qけいれんが止まれば大丈夫なのですか?
- A
原則、けいれんが止まった場合も医師の診察を受けてください。
- Q熱性けいれんとてんかんの違いは?
- A
熱性けいれんは、発熱によって起こる一時的な脳の反応です。一方、てんかんは発作を起こす慢性的な脳の病気で、発熱のないときにも発作が起こります。
