新年度までもうすぐ!保育士として保護者対応の大事なポイントを解説

保護者対応

札幌も雪解けが進み春の訪れを感じる季節となりました。春は出会いの季節!保育士にとっては新入園児を保育園に迎え、新たな保護者との出会いの季節でもあります。保育士にとって子どもたちの育ちを支えていくためには、保護者と良好な関係を築くことは欠かせません。とはいっても初対面が苦手だったり、過去に保護者とトラブルを経験したことがある保育士さんにとっては胃が痛いシーズンかもしれません。本記事では新たに入園してくる保護者とのやりとりにスポットを当て、押さえておきたいポイントを解説します。本記事を読んでこれから始まる新年度をリラックスした気持ちで迎えましょう。

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第一印象を大切に

初対面の保護者に対してまずは良い印象を持ってもらうことを心がけましょう。実は人の第一印象は最初の3秒で決まると言われています。また心理学者アルバート・メラビアン氏が提唱したメラビアンの法則では、コミュニケーションにおいて聞き手に影響を与える割合は視覚情報が55%、聴覚情報が38%、話の内容が7%といわれています。視覚情報が大きな影響を与えることを踏まえた上で、第一印象をよくするために大事なポイント3つをおさえましょう。

身だしなみを清潔に

清潔感のある服装や整った髪型は、他者に対して良い第一印象を与えます。特に保育士として、子どもたちやその家族から信頼されるためには日常の身だしなみには注意を払う必要があります。
服装は動きやすく安全面で問題がないもの(ビーズやボタンなど突起物がないもの)、清潔感があるものを選びます。保育をしていると服に子どもの鼻水がついたり給食の具材がついたりと汚れてしまうことがあるので、汚れが目立たない服を選ぶのがベストです。
髪色は明るい色は避けた方が無難です。保育園の規則や同僚の雰囲気を確認した上で、周囲と馴染むようなカラーやトーンを選びましょう。

表情や姿勢

子どもや保護者と関わるときは笑顔を心がけましょう。仕事が忙しかったり思い通りにいかないことが続くと、ついイライラして表情がこわばりがちです。そんなときは深呼吸をして気持ちを落ち着かせましょう。
姿勢は気を付けていますか?つい壁に寄りかかったり、猫背になっていたり片足立ちをしながら過ごしていることはありませんか?特に保護者の送迎時の挨拶時には立ち姿勢を意識しましょう。

声のトーン

明るく元気な声は大切です。特に初対面での挨拶は、相手に親しみやすさを伝えるよい機会です。明るく笑顔で声をかけることで、子どもたちや保護者は安心感を得ることができ、その後の関係構築がスムーズに進みます。
さらに、ハキハキとしたトーンで話すことも大切です。はっきりとした発声は、聞き手に自信を持って話している印象を与えます。これは対保護者だけでなく園内の上司や同僚とのコミュニケーションにおいても信頼を築く上で重要です。

保護者との関係を深めるために

第一印象をもとに、相手に対する印象は進行・だんだんと変化していきます。第一印象でよい印象を与えた後は、以下のポイントを意識して保護者との関係を深めていきましょう。

こまめにコミュニケーションをとる

大事なのはコミュニーケーションを取る時間の長さよりも頻度です。短時間でかまいません。園での様子、細かな変化を保護者に伝えてください。保護者は園での我が子の様子をこまめに伝えてもらうことで、しっかり子どもを見てくれていると安心することができます。シフト上、直接保護者と会うことが難しい場合は連絡帳やホワイトボードを使って様子を伝えるのが有効です。

保育士と情報交換のために使いたい手段

厚生労働省の調査における「保育士等との日常的な情報交換のために使いたい手段」では、全体では「送迎時の会話」が67.3%と最も高い結果となりました。保護者は仕事と子育ての両立で多忙であり、なるべく無理のない範囲内で保育士と情報交換したいと考えている傾向がわかります。2番目に多かったのは連絡帳(手書き、オンラインツール含む)で44.9%でした。送迎の時間や連絡帳をうまく活用して、こまめなコミュニケーションを意識しましょう。

1位 送迎時の会話 67.3%
2位 連絡帳(手書き、オンラインツール含む) 44.9%
3位 当てはまるものはない 13.8%
4位 個人面談 12.2%
5位 保育参観や保育への参加 11.6%

厚生労働省「保育所等における子育て支援の在り方に関する研究会報告書(2022年3月)を基にべあぷりが作成

傾聴と共感

保護者の声に耳を傾け、保護者の気持ちを理解しようとする姿勢が大切です。また保護者とのやりとりの際は、否定から始めるのではなく安心感をもてるように関わります。保護者が自分の意見や感情を尊重してもらえる環境であれば、より良い関係を築くことができます。

子どもとの信頼関係をつくる

「保護者対応」というとついつい保護者との関係にばかり目を向けがちで、子どもとの関係を忘れてはいませんか。保護者が最も重視しているのは端的に言うと、子どもが担任をはじめ保育者のことを好きかどうかです。そして保育園で子どもが楽しく過ごしているかどうかです。園で子どもが安心して過ごしている様子や姿を保護者に伝えることが保護者と信頼関係を築く近道です。

保護者理解

熱心な保育士さんほどありがちなのが、「ご家庭でも〇〇してください」「夜は早めに寝るようにしてください」など様々な依頼や要望をご家庭に求めてしまうケース。よかれと思い伝えた言葉が、仕事に追われていたり子育てに悩む保護者にとってはプレッシャーに感じてしまうことがあります。保護者の立場や事情を考慮し、保育士としてできるサポートを慎重に考えていく必要があります。べあぷりでは保護者への理解を深めるために児童票の活用を勧めています。

児童票をフル活用

札幌では公立の保育園で使用する児童票の様式がホームページ上で掲載されています。児童票とは、保育園に在籍する子ども一人ひとりの家族情報や緊急連絡先、健康状況、成長過程、保育過程などを記録する書類のことです。


札幌の様式には生活の様子として、食事(好きな食べ物・嫌いな食べ物)や好きな遊びなどを記載する欄があります。新入園児の保護者との会話の中で、子どもの好きな遊びや好きな食べ物を聞いてみてください。子どもの好きな遊びが何かを把握することも大切ですがそれ以上に、保護者が子どもと普段どれぐらい向き合っているか、何を大切にしているか、どんなことに気をつかっているか等を念頭に置きながらヒアリングします。児童票をただの書類の1つとして位置づけるのではなく、保護者とのコミュニケーションツールとして使ってみてください。

まとめ

近年、保護者対応に関連した書籍が数多く出版されています。その背景には保護者ニーズの高まりや多様化があります。ただ保護者対応とはいえ、本質的には人と人との繋がりです。書籍や指南書の内容は手段に過ぎず、その基盤となるのは保育士と保護者の相互の信頼関係です。保育士として保護者と協力し合い、子どもたちがより良い環境で園生活を過ごせるようサポートしていきましょう。