【0・1歳児編】保育室のレイアウトを見直そう。環境構成のポイントを解説

乳児向けの環境構成

1日の大半を保育園で過ごす子どもたちにとって、保育園が安心して過ごすことができる環境であることはとても大事なことです。本記事では0~1歳児向けの保育室を【食事コーナー】【遊びコーナー】【午睡コーナー】の3つに分けて、それぞれ保育士が配慮すべきポイントを解説します。新年度を前に保育室の環境を見直しましょう。

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環境構成とは

保育における環境構成とは以下の4要素です。

  1. 「人的環境」
  2. 「物的環境」
  3. 「自然環境」
  4. 「社会環境」

注意すべき点は環境構成は4つの要素が密接に関係しあうことで、子どもたちの育ちの場がつくられていくということです。保育士は、子どもが自らこれらの環境に興味や関心を持てるよう配慮したり、保育園の設備や環境を整えたりと様々な工夫をすることが求められます。

本記事では、物的環境のうち「保育室」に焦点を当てました。

食事コーナー

保育園の給食

わかりやすいことが大切

「ここは食事をするところなんだ」と子どもたちにとってわかりやすいことが重要です。できる限り食事コーナーは固定させ、拾い食べを回避するためにも遊びコーナーとは棚やパーテーションなどで仕切っておくことが望ましいです。

また遊びコーナーが広くとれるように、食事コーナーは必要最低限度の広さとし、テーブルの置き方や配置を工夫します。

月齢が上がったら…

保育士が食事の準備をしている様子や他の子どもが食事をしている様子が、遊びコーナーから見えるように設定するのがよいでしょう。子ども自身が先の見通しを立てられるようになります。

逆に、隣で何が起こっているのか全く分からない環境はかえって子どもを不安にさせ、落ち着いて過ごすことが難しくなります。

誤食・アレルギー対策

誤食・食物アレルギーに備えた配置と対策は必須です。
職員間の連携方法や園内のルールと合わせて配置を見直しましょう。

大人都合で配置を変更しない

園児の欠席が多い日など、配置するテーブルを減らしたり、子どもが普段とは異なる場所に座るケースはありませんか? これもできれば避けたいところ。毎日同じ場所に座って食べるという習慣が子どもに安心感や落ち着きを与えます。

遊びコーナー

保育園の遊びコーナー

考え方は食事コーナーと同じ

食事コーナーと考え方は同じです。「ここは〇〇をして遊ぶところ」と子どもたちにとって見てわかりやすいことが大切です。広さを調整できるジョイントマットや御座で遊ぶ玩具のスペースを分けるのも1つの方法です。

床では積み木や車など、テーブルの上では紐通しやごっこ遊びができるおままごとなど、何の遊びのコーナーか子どもたちが一目でわかるようにしましょう。子どもが目的をもって遊ぶ力に繋がります。

子どもの目線に合わせる

玩具の配置は子どもの目線に合わせて置きましょう。まだおすわりができない子と伝い歩きの子とでは目線が違います。

絵本の取り扱い

0歳児は絵本はまだ自分で手に取って楽しむ月齢ではありませんが、手の届かない場所に表紙を見せるように配置しましょう。子どもが指差しをして「読みたい」というサインを出せるようにするのがベスト。
また絵本が床に散らばっていると踏んづけたり絵本を破いてしまうこともあります。身近な大人の保育士が本を丁寧に扱っている姿を見せることが大切です。

月齢が上がっていくと子どもは気になる絵本を手にとって自分で絵本を見るようになります。
この時期は大人に絵本を読んでもらう経験をどんどん増やしてあげましょう。

午睡コーナー

保育園の午睡

食事コーナーとは場所を分ける

保育園の広さの都合もありますが、食事コーナーとは別の場所にすることが望ましいです。家庭でも食事する場所と寝る場所は異なるはずです。衛生面はもちろん、食事をしている子どもの横で、お布団の準備をされていては子どもの気持ちも落ち着きません。午睡への気持ちの切替えが難しくなります。

心地よい環境を整えよう

午睡の環境作りには以下のような配慮をおこない子どもにとって心地よい環境をつくりましょう。

  • 子どもたちにとって心地よい室温・湿度にする
  • 電気を消してカーテンやブラインドを閉めて薄暗い状態にする
  • オルゴール調の音楽をかけたり、子守唄をうたって気持ちが落ち着くようにする

まとめ

乳児期にとって大切なのは、保育士が一人ひとりの子どもの気持ちにどう寄り添いどう受け止めていくか、芽生えてきた自我をどう大切に育んでいくかではないでしょうか。但しそれは子どもたちにとって安心できる環境が基盤になります。新年度を前に保育室のレイアウトを見直し、子どもたちが安心して過ごせる環境を整えましょう。