【保育士必見】離乳食の進め方が分かる!月齢別スケジュールとサポートのコツ

ベテランの保育士さんであっても、離乳食が始まる5~6か月の乳児を受け持つ機会は限られています。本記事では、離乳食の基本的な進め方を再確認しながら、月齢ごとのスケジュールや支援のポイントを紹介します。保護者との連携やアレルギー対応など、実務に役立つ情報も盛り込んでいますので、離乳食のサポートに自信を持って取り組んでいただけるようになります。

スポンサーリンク

保育士が離乳食スケジュールを把握すべき理由

0歳児、1歳児を受け持つ保育士は、離乳食スケジュールを事前にしっかり把握しておくと、より自信を持って保育に取り組めるようになります。離乳食スケジュールをチェックしておくべき理由を3点にまとめてご紹介します。

成長に合わせた対応のため

離乳食の成長段階は2,3か月ごとに進みますが、乳児の口の動きや消化する力は日々少しずつ成長します。そのため、離乳食の段階や月齢が同じでも、食べられる食材や形状、食べ物への興味や食べ方などは月ごと・週ごとに変化します。細かい成長に合わせて対応できるように離乳食の知識をつけておきましょう。

保護者との円滑な連携のため

園ではアレルギーリスクがない離乳食を提供しなければなりません。食べたことのある食材のチェック表を提出してもらったり、事前に献立表を渡して食材を試してもらったりと、保護者と情報共有する必要があります。
特に初めて育児をする保護者にとっては、保育士は頼れる相談相手です。保護者に安心してもらえるように、離乳食スケジュールをきちんと理解しておきましょう。

アレルギーや窒息事故を防ぐため

食物アレルギーが発生しやすい食材を把握し、慎重に離乳食を提供することが重要です。また適切な形状や食べさせ方を理解して、実測事故を防ぐ工夫も欠かせません。

【月齢別】離乳食スケジュールと保育士の支援ポイント

離乳食期の食事内容や保育士が支援するときのポイントを、成長段階別に解説します。

園によって離乳食の開始時期は異なり、離乳食を2回出す園もあるため、勤務している園の提供方法を確認しておきましょう。

〈離乳初期〉5~6か月

つぶしがゆを1さじずつから増やしていき、1週間後に野菜、2週間から1か月後に白身魚などのタンパク質を取り入れます。

  • ヨーグルト状
  • 1回食~1か月たったら2回食
  • 10倍がゆ(つぶしがゆ)
  • 献立例:人参煮つぶし、かれい煮つぶし

まだ腰がすわっていないため、抱っこや支えのある椅子で授乳時よりも背中を立たせた状態で食べさせます。スプーンの先で下唇に触れ、スプーンをくわえたらそっと水平に引き抜きます。口の奥まで入れず、上あごにスプーンをなすりつけないように注意しましょう。

〈離乳中期〉7~8か月

唇を左右に伸び縮みさせながら、舌と上あごでつぶしてもぐもぐと食べるようになります。

  • 豆腐くらいの固さ
  • 「2回食と食後のミルク」+「ミルク3回」のリズムを整える
  • 7倍かゆ~5倍かゆ
  • 献立例:鶏ひき肉白菜あんかけ煮、人参スティック煮

足が床か足台につき、背もたれのある椅子が最適です。スプーンを口の奥まで入れずに、下唇の中央に置いて上唇が取り込むのを待つと、丸飲みを防げます。口の直前でスプーンを止めて、自分でパクっと食べるよう徐々に移行していきましょう。

〈離乳後期〉9~11か月

徐々に前歯で適量をかじり取れるようになり、手づかみ食べも出てきます。

  • 完熟バナナくらいの固さ
  • 「3回食と食後のミルク」+「ミルク2回」のリズムが定着
  • 5倍かゆ~軟飯(2~3倍がゆ)
  • 献立例:豚みそ焼き、ブロッコリーごま和え

汚れてもいい環境を整えたりスプーンを持たせたりして、自分で食べたい欲求を尊重してあげましょう。

食べられる食材が増えていきますが、生の果物や青魚、あくの強い野菜などでも皮膚がかぶれる場合もあるため注意が必要です。

〈完了期〉12~18か月

必要な栄養をすべて食事から摂取できることを目指し、それぞれのペースに合わせてミルクの量を減らしていきます。

  • 肉団子くらいの固さ
  • 3回食+捕食1,2回に整えていく
  • 軟飯~普通飯
  • 献立例:さわらの生姜焼き、ささみ梅サラダ

食べムラや遊び食べが出る時期ですので、食べる喜びを感じられるように「おいしいね」と温かい声掛けを心がけましょう。手づかみ食べからスプーンへの移行は、使い方を自分で試行錯誤しながら少しずつ習得していきます。

離乳食スケジュールまとめ(表)

月齢食材形状ポイント
5~6か月10倍がゆ、野菜ペースト、白身魚なめらかにすりつぶし1さじずつ増やす
7~8か月7倍がゆ、豆腐、鶏ひき肉豆腐くらいの固さ2回食スタート
9~11か月軟飯、ブロッコリー、青魚バナナくらいの固さ
手づかみ食べが始まる
12~18か月普通飯、肉団子、野菜スティック肉団子くらいの固さ3回食+捕食

離乳食対応における注意事項

離乳食期は「食べるのが楽しい!」と思える雰囲気づくりが大切です。特に離乳初期は普段から関わっている保育士が食べさせて、子どもが安心できるようにしましょう。また離乳食期は食べられる食材や発達段階に合わせて個別で用意されるケースも多く、ほかの子どもの食事を誤って食べてしまわないよう対策が必要です。

大事なポイント
  • 子どもにとって「楽しい食事時間」にする
  • 誤食防止のため、食事ごとの個別対応を徹底する
  • アレルギー発症時の緊急対応を把握し、速やかに報告・経過観察する

まとめ

離乳食スケジュールや注意点をしっかり知っておくと、離乳食対応への不安を減らすことができます。

離乳食期には「食べる楽しさ」を感じてもらうのが一つの目標です。食べない子どもがいても、焦らず一人ひとりのペースを見守って支援していきましょう。保護者としっかり連携して、安全で楽しい離乳食タイムを作ってくださいね。

Q&A

Q.遊び食べばかりで離乳食を食べてくれません。

A.離乳期は食事を五感全体で楽しむ期間です。食べ物への好奇心を大切にしながらも、食べ物をずっと遊び道具にしているようなら、食べていなくても時間を区切って切り上げましょう。

Q.食べる意欲がない子どもはどうすればよい?

A.食事やミルクの間隔を空けて、離乳食の時間までにしっかり体を動かして空腹の状態にしましょう。食事の楽しい雰囲気や手づかみ食べをとおして、食への興味が高まるかもしれません。