保育園の懇談会完全攻略ガイド!事前準備のポイントや懇談会当日の進め方を解説【スピーチ例付】

保育園や認定こども園で年に1~2回行われる懇談会(保護者会)。保護者にとっては園での子どもの様子を知ることができる貴重な機会ですが、保育士さんにとっては緊張するイベントの1つではないでしょうか?保護者・保育士双方にとって実りある懇談会にするために、本記事では「懇談会完全攻略ガイド」と称して、事前準備のポイントや当日の進め方を解説します。懇談会当日に慌てることなくスムーズに懇談会を進行できるよう、押さえておきたいポイントや、スピーチ例を用意しました。懇談会の準備にご活用くださいね。

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懇談会の目的

保育園の懇談会

まずは懇談会の目的を明確にしましょう。

  1. 1年間のクラス目標や指針を伝える
  2. 園やご家庭での子どもの様子を保護者と共有する
  3. 保育士と保護者の交流を深める
  4. 保護者同士の親睦を深める

子どもたちの多くは1日の大半を保育園で過ごします。保護者は我が子が保育園でどのように過ごしているかとても気になっています。子どもの様子やクラスの雰囲気を保護者には丁寧に伝えましょう。それが保護者との信頼関係を築く第一歩です。また懇談会は、保護者同士が顔を合わせて交流を深める大切な場所でもあります。

懇談会に向けた事前準備

資料(プログラム)の作成

懇談会に向けた事前準備

資料作りには、懇談会当日の流れを想定して話す内容を決めていきます。押さえておきたい&注意ポイントをまとめました。懇談会の進め方は園によって異なりますが、以下は基本的な流れになるので参考にしてみてください。

①始めの挨拶

※保護者には多忙の中、懇談会に参加いただいたことに感謝の気持ちを伝えることを忘れずにしましょう。

②保育士の挨拶

※【自己紹介】趣味や特技、好きなテレビドラマなどを伝えることで保護者との距離を縮められます。

③保護者の挨拶

※保護者の方も緊張しています。挨拶をお願いするときは、「一言」や「簡単に」などの言葉を添えて挨拶をお願いしましょう。(ex.「一言、挨拶をお願いします」)
※「子どもの好きな食べ物」などテーマを決めて挨拶をお願いすると、保護者も話しやすくなります。

④園・子どもたちの様子

※懇談会の一番の目的と言ってもよいでしょう。園やクラス活動中の様子、友だち同士や保育士との関わり方などを丁寧に伝えましょう。そのクラスならではの出来事など、紙面(連絡帳やアプリ)ではなかなか伝えられないことを具体的に伝えることがポイントです。

⑤連絡事項

※懇談会の開催が年度始めであれば、園のルールやクラスの約束事を保護者と共有しましょう。
※とはいえ保護者へのお願いごとは少な目がよいです。持ち物の記名や欠席連絡の方法など、保育士さんにとっては保護者に依頼したいことは沢山あるかもしれません。ただ懇談会のような場でお願い事を何個も伝えると、保護者にとっては「たくさんお願い事があったな~」という印象になりかねません。

⑥質疑応答・相談

※事前に保護者からの質問を想定し、答えを用意しておくとよいでしょう。過去の懇談会で聞かれた質問を確認すると質問の傾向が掴めるはずです。
※返答に困ったりその場で判断できない質問は無理せず持ち帰り、後日回答しましょう。

⑦保護者同士のディスカッション

※「さあ自由に話してください!」では気まずい沈黙の時間が流れるかもしれません。テーマを用意して話し合ってもらうのがベターです。(ex春から子どもが変わったこと、困っていること、他のママやパパに聞きたいこと、保護者自身のマイブーム)
※保育士さんは傾聴の姿勢を忘れずに。聞き手(保育士)の「うなずき」の動作は、話し手(保護者)によい印象を与えます。
※なかなか話に入れない保護者がいた場合は、指名して具体的な質問を投げかけましょう。

⑧終わりの言葉

※①始めの挨拶と同様に、あらためて懇談会に参加いただいたことに感謝の意を伝えましょう。

おたよりの発行・参加人数の確定

保育園の懇談会

懇談会開催のおたより(お知らせ)を保護者向けに発行し参加人数を確定します。余裕をもって懇談会当日の3~4週間前には保護者向けに告知しましょう。記載内容は開催日時や場所、持ち物など。事前に質問を受け付けておくと、懇談会当日に有意義な意見交換ができるでしょう。

懇談会の会場準備

保育園の懇談会

保護者の参加人数に合わせて机や椅子の配置を考えましょう。懇談会当日に保護者向けに配布する資料は、少し多めに印刷して準備しておきましょう。

スピーチ例集

【保育園の懇談会】スピーチ例

想定した懇談会の流れに沿って、使える例文を用意しました。台本作りにご活用ください。

スピーチ例
  • ①始めの挨拶

    ・本日はお忙しい中、懇談会にご参加いただきありがとうございます。時間となりましたので早速始めていきたいと思います。今日はどうぞよろしくお願いいたします。
    ・懇談会をきっかけに保護者の皆さまに親睦を深めていただければ嬉しく思います。

  • ②保育士の挨拶

    ・今年度、〇〇組の担任を務めさせていただいている△△です。〇歳児クラスは初めてで不慣れなところもありますが、精いっぱい務めさせていただきますのでどうぞよろしくお願いいたします。
    ・韓流ドラマにハマっていて、最近は〇〇のドラマに出ている〇〇さんが推しです。保護者の方で韓流ドラマがお好きな方がいたら、是非おすすめを教えてください。

  • ③保護者の挨拶

    ・それでは保護者の方にも、簡単でかまいませんので自己紹介をお願いします。
    ・お子様の好きな食べ物や、パパママ(お父さんお母さん)の趣味なども教えていただけると嬉しいです。
    ・それでは〇〇くんのママからお願いします。

  • ④園・子どもたちの様子

    ・〇〇クラスの年間目標は〇〇です。
    ・年度始めは保育室が変わるなど環境の変化で不安そうな子どもたちでしたが、今では〇〇の遊びをしたり、〇〇をして楽しそうに過ごしています。
    ・担任にも少しずつ慣れて、「〇〇したよ」「見て先生」など、子どもたちが声をかけてくれることが増えてきました。
    ・(クラス目標を達成するために担任として)サポートしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

  • ⑤連絡事項

    ・(持ち物の準備や記名など)ご協力をお願いします。
    ・安全面を配慮してパーカーは着用しないようお願いします。

  • ⑥質疑応答・相談

    ・園生活の中で心配なことや相談はありませんか?
    ・ご質問ありがとうございます。
    ・心配なことやご不明な点がありましたら、いつでもお声掛けくださいね。

  • ⑦保護者同士のディスカッション

    ・(⑥質疑応答・相談で出た内容)について、同じ思いの保護者さんはいらっしゃいますか?(テーマの設定)
    ・他のママやパパに聞いてみたいことありませんか?
    ・〇〇くんのママ、△△のときはどうされていますか?(具体的な質問)

  • ⑧終わりの言葉

    ・お忙しい中、本日は懇談会に参加いただきありがとうございました。お気をつけてお帰りください。
    ・保護者の皆さん、本日はありがとうございました。
    ・何か相談したいことやお困りごとなどがあったら、いつでも仰ってくださいね。

保護者同士の親睦を深めるためのアイディア

くじ引きトーク

【保育園の懇談会】くじ引きトーク

お題が書かれたくじを保護者に引いてもらい、お題の内容に沿って話をしてもらいます。クラスの月齢ならではお題を用意しておくとより活発な意見交換に繋がります。0歳児であれば授乳の頻度や歯磨きの開始時期、2歳児であればトイレトレーニングにまつわることなどが一例です。

保護者自身に関する質問

保護者同士の親睦を深めるためには、お互いのことを知ることが一番の近道です。懇談会では子どもに関わることが話題の中心となりますが、あえて保護者自身のことを聞くのも有効な方法です。出身地やお住まい、好きな食べ物、好きな飲食店を聞いてみるのもよいでしょう。

懇談会を成功に導くポイント5つ

1.事前準備は怠らない

保育園の懇談会

懇談会成功の鍵は事前準備に尽きると言って良いでしょう。懇談会はどのような流れで進み、どのようなことを話すのか、一目でわかるような資料を用意しましょう。資料に沿って司会をするなら、自分が話すところにマーカーをつけたり台詞をメモしておきましょう。資料があることで過度に緊張することなく懇談会にのぞむことができます。

2.時間配分を決める

【保育園の懇談会】時間配分

懇談会当日を想定して実際に声に出して話してみて時間配分を決めましょう。懇談会の時間が足りなくなったり、余ってしまうことを回避することができます。

3.お願いごとは少な目に

園として保護者に協力してもらいたいことって沢山ありますよね。ただ⑤連絡事項でも触れましたが、懇談会当日にするお願いごとは少な目がよいです。保護者にとっては、懇談会のような場でお願い事を複数されると「たくさんお願い事があったな~」という印象になりかねません。少しでも保護者には充実した、実りある懇談会の時間を過ごしてもらえるよう配慮することが大切です。

4.(懇談会後)おたよりの発行

【保育園の懇談会】おたより発行

懇談会の内容や、当日に出た質問や相談に対する回答を、おたよりとして発行しましょう。懇談会に参加できなかった保護者の中には、当日何が話されたのか気にしている方もいます。懇談会開催後なるべく早いタイミングでおたよりを発行しましょう。保護者からの信頼を得ることにも繋がります。

5.相談しやすい雰囲気づくり

【保育園の懇談会】相談しやすい環境

懇談会ではついつい緊張して忘れがちですが、保護者の方とは笑顔を忘れず対応しましょう。懇談会が堅苦しい雰囲気だと、保護者にとってはいざ相談したいと思っていたことも話しづらくなってしまいます。気軽に相談しやすい雰囲気となるよう心がけましょう。
また活発な意見交換が行われるように、保育士からは「何か話したいことはありますか?」「何か困ったことはありませんか?」といった漠然とした質問ではなく、より具体的に問いかけることを意識しましょう。「食事で困ったことはありませんか?」「排泄のことで悩みはありませんか?」など、話のテーマを絞って質問を投げかけます。沈黙の時間が起こるのを回避し、話しやすい雰囲気づくりに繋がります。

まとめ

繰り返しとなりますが懇談会を成功させるには事前準備を怠らないことが鍵です。年度はじめは1年間の中でも忙しい時期ではありますが、懇談会当日に慌てることなく進行できるよう少しずつ準備していきましょう。実りある懇談会となるよう、本記事で紹介したポイントやスピーチ例をご活用ください。