ここ最近、札幌市内でもヒグマ(エゾヒグマ)の目撃情報が相次いでいます。住宅地や公園の近くに現れたり、小学校が臨時休校になったりと、これまでになく身近な問題になっています。一方で、保育園は簡単に休園できない現場です。日々の散歩や園外活動を安全に続けるためには、「今すぐできる対策」を具体的に整えておくことが欠かせません。本記事では最近の熊出没状況から、園としてできる対策や、保護者への注意喚起の文例などをわかりやすくまとめました。自園の安全対策にご活用ください。
熊の出没状況(最新) — 園の散歩コースと重なりやすい場所に注意
札幌市のヒグマ出没情報や地元報道を確認すると、市内広域での目撃が続いています。中心部や住宅街近くの公園でも報告されており、油断できない状況です。
札幌市は地図付きで出没地点を更新しており、毎朝の出勤時に確認することをおすすめします。
▶札幌市 ヒグマ出没情報ページ(公式サイト)
園で今すぐ見直すべき3つのこと
ヒグマの出没は「いつ」「どこで」起きるかを予測するのが難しく、現場の判断が非常に重要になります。
特に保育園では、日々の散歩や園外活動を完全にやめるわけにはいきません。だからこそ、日常業務の中に“リスクを減らす仕組み”を組み込むことが大切です。以下3点を見直すことで園全体の安全意識と行動を明確にできます。
①散歩・園外活動の”判断基準”を明確に
「当日6:00〜12:00の間に半径○km以内で出没情報がある」など、簡単に運用できるルールを設定。市の出没情報は時刻と場所が出るので、朝の情報確認を必須にしましょう。
②散歩ルートを“危険回避ルート”として普段から複数用意
- 山間部や藪が隣接する緑地を避け、市街地寄り・通行人が多い道を優先。近隣に小さな公園が多数ある場合は“人がいる時間帯”に利用するなど、柔軟にルート変更できる体制を作ります。
- 目撃例が出た公園は当面使用禁止とし、保護者にもメール・掲示で周知しましょう。
③職員の目撃・対応フローを定め、訓練する
- 目撃時はまず110(警察)あるいは市担当窓口に連絡→園内にいる子どもを安全に確保→保護者へ連絡(必要時は迎えの依頼)という流れを決めておきます。
- 「大声で近づかない」「背を向けて走らない」など、専門機関が推奨する遭遇時の安全行動も職員間で共有しておきます。
保護者向けに周知すべき要点
ヒグマに関する情報は、短く具体的に伝えると理解が得られやすいです。以下のようなメッセージを掲示やメールに活用しましょう。
最近、市内でクマの目撃が相次いでいるため、当面○○公園は散歩ルートから除外します。
通園時は藪や緑地に近づかないようご注意ください。
ご家庭でも夕方や夜間の外遊びは控えてください。
あわせて、家庭でも次の点を呼びかけておくと安心です。
もし園付近で目撃・遭遇したら(簡易マニュアル)

どんなに注意していても、ヒグマが園の近くに現れる可能性はゼロではありません。そのとき慌てず冷静に動けるよう、事前に流れを決めておくことが命を守る行動につながります。以下は、現場で即対応するための簡易マニュアルです。
- 安全な場所に子どもを集める
- 園長または責任者が警察(110)へ通報
- 出入口の安全を確保
- 必要に応じて保護者へ連絡
- 背を向けて走らない
- 静かにゆっくり後退する
- 子どもを興奮させず、叫ばせない
- 目撃場所・時刻・状況を記録し、市や警察へ報告
- 職員全体で情報共有
- 掲示やメールで保護者に速やかに通知
「安全を守る」ために

保育園は、地域の生活を支える大切な場所です。
だからこそ「休園する」よりも「リスクを減らしながら活動を続ける」ことが現実的で、安全に近づく第一歩です。まずは、
- 毎朝の出没情報チェックを習慣化すること
- “当日の行動基準”を明文化すること
この2点から始めましょう。札幌市のヒグマ出没ページを日常業務に組み込むだけでも、園の安全管理は大きく前進します。
参考
- 札幌市:ヒグマ出没情報(令和7年度ヒグマ出没情報一覧・地図) 札幌市
- FNN / 北海道文化放送(UHB)報道:札幌市西区 宮の森で子グマ目撃(臨時休校等の報道)
FNNプライムオンライン - HTBニュース:西野すみれ公園で子グマ目撃の報道。HTB Online
- 北海道新聞/北海道内報道のヒグマ関連記事(地域の傾向・注意喚起)。北海道新聞デジタル


