乳児保育に取り入れたい!子どもの発達を促す関わり方~赤ちゃん体操を中心に~

乳児期は心身ともに大きな成長を遂げる大切な時期です。この時期に赤ちゃんと丁寧に関わることで、発達をサポートするとともに情緒の安定を図ることができます。本記事で取り上げる赤ちゃん体操は身体の発達を促すだけでなく、保育士とのスキンシップを深めるきっかけにもなります。今回は、乳児保育で取り入れたい発達を促す関わり方を、赤ちゃん体操を中心にご紹介します。

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赤ちゃん体操とは?

赤ちゃん体操は、寝返り、お座りといった赤ちゃんの成長段階に応じた運動機能に刺激を与えることでからだや運動能力の発達を促進する体操です。

効果

体を動かすことは脳の働きを活性化させ、運動機能や知的成長にも良い影響を与えるとされています。さらに、保育士とのスキンシップを通じて愛着関係を築くことができ、赤ちゃんに安心感を与え、ストレスを軽減する効果も期待できます。赤ちゃん体操は、乳児保育における成長支援として、積極的に取り入れたい活動の1つです。

発達を促す関わりと赤ちゃん体操10選

①視線合わせ

正中(真正面)でしっかり視線を合わせてものを見ることは認知・愛着形成の基盤となります。変顔遊びをして舌や唇がしっかり動くと、表情も豊かで、授乳や離乳食の取り込み、おしゃべりの発達に繋がります。

  • 視線の合いづらい乳児ほど、丁寧に行う
  • あいうべ体操(「あいうべー!」と口をしっかり開けて発声して舌を出す)がオススメ

②まんまる抱っこ

※まんまる抱っこ
・赤ちゃんの両足の下から抱える
・大人の上半身全体で側方から抱き上げて密着させる

寝ている時や抱っこ、おむつ替えの際に、正中・左右対称(額ー鼻ーヘソを一直線にして顎を引く)で、股関節・膝関節は屈曲し背中は丸い姿勢をとらせ、向き癖がなく過ごせるようにします。

③足のくすぐり・足裏マッサージ

足裏を触られるのを嫌がり、把握反射が残ると、立位や体重をかけるのを嫌がります。歩行の準備として取り入れると効果的です。

  • かかとから指先の方へたくさん触ります
  • 足指はクルクル(回す)ポンッ(引っ張って離す)と1本ずつ回します
  • 赤ちゃんの気持ちよさそうな加減で行います

④指先クルクル・手のひらマッサージ・手首肘回し

指がしっかり開くと、ずり這いから四つ這い、高這いと進み、転んでも支え上手になり、手先も器用になります。

  • 手のひらマッサージは親指の付け根を撫でるように行います
  • 足裏と同様、クルクルポンっと一本ずつ回す
  • 握ったときに親指が外に出るようにする

⑤肘のばしパンチ

肘の屈伸が上達すると、自分で食べ物やおもちゃに手を伸ばし、手づかみ食べやハイハイが上手になります。また手を広げることは、うつ伏せやハイハイするときにも大切です。

  • 床に頭をつけた状態で、肘を伸ばしたりパンチしたりします
  • 肩から肘、手首がほぐれ動くようになります

⑥手合わせ、腕の開閉

手の動きは喉の動きと連動して、舌の動きや飲み込み、おしゃべりが上手になります。よだれの減少にも繋がります。

  • おもちゃのチャチャチャなど童謡や手遊びで、楽しく手合わせ遊びをします
  • 手のひらが上向きになるように両手を横に伸ばします
  • 手のひらを顔側に向けてバンザイさせる

⑦足の体操ギッタンバッコン

お腹をくすぐると腹筋がついて足を上げられるようになります。また仰向けの状態で腰を上げると座る姿勢も安定します。

  • 赤ちゃんを仰向けに寝かせ、両足を一緒に、または交互に顔に近づけます
  • お尻を持ち上げ、手と足で遊びやすくします
  • 背中で体重を支えられるようにします

⑧飛行機・たかいたかい

空中で身体の向きが変わることで様々な姿勢で身体を支える力や立ち直る力がつきます。

  • 大人が赤ちゃんの身体を持ち上げて空中で遊びます

たかいたかいは、2歳までは行わないでください。
ゆさぶられっこ症候群になる恐れがあります。

⑨ハイハイお布団(斜面や階段のぼり)

這い這いを十分に行うと背中や腕の筋力がつきます。手先も器用になります。

  • 積んだ布団や階段をずり這いや、這い這いで上ります
  • 下りるときはお尻を回して足から下りられるようにします

⑩ホッピング反応を用いた歩行

手をつなぎ前後左右に動かして足を上手に動けるようにします。多少押されても倒れたり転んだりしなくなります。

  • 左右の足が動かずに絡まったり、止まったりして身体が倒れないようバランスをとります

まとめ

赤ちゃんの発達を促すには、保育の中での関わり方に工夫を加えることが大切です。視線を合わせる、抱っこの仕方を工夫する、積極的に言葉がけするといった1つ1つの取組みが、赤ちゃんの心と体の成長に大きく寄与します。乳児保育に関わる皆さんが、楽しみながらこれらの取組みを実践し、赤ちゃんの健やかな成長を支えるきっかけになれば幸いです。

参考文献